ごんだサイクル

社会人レーサーのライド日記

全日本シクロクロス選手権

「日本一を決める」全日本選手権はやはり毎回緊張する。どの大会にも無い雰囲気がやはりある。
U23カテゴリーは人数は少ないものの、濃い。超が付くくらい、濃い...
その中で走ってどれくらい結果が出るかで、ハッキリ実力がわかる。

今年の全日本選手権の舞台となるのは、宮城、菅生サーキット内のモトクロスコースだ。
前評判では、「ディレイラーもげ多発する」「菅生の泥はナメたらあかん」など、そんなにビビらせんなよ!(怖)ってな感じ。

手持ちの機材はほとんど持ち込み、更にご好意で、クオーレ高木さん、中込さんからも自転車をお借りし、盤石の態勢で臨んだ。

前日、震えるような寒さの中試走。
今まで体験してきたコースの中で一番コンディションが悪い?と思うくらい。モトクロスコースの土は、前評判通りであった。
この試走の際に色々なタイヤを試す。どう考えても1台で行けるコンディションではないから、メインで使うものを決める。ここが今回のキーポイントだった...

当日、コースには雪が残る。
午前中はまだ気温が上がってこないため走りやすい。これが持ってくれればよかったのだが...

U23招集のころには「ドロドロ」というより、「ネチャネチャ」とした路面へと変わる。シューズにくっつき、ペダルがハマらないレベル。
リドレーX-Night、タイヤはグリフォでU23レーススタート。

1周目からまさかの事態。
半周を終え、奥のウォッシュボード区間を越えると↓の状態。(1周目時の画像がないため、スペアバイクであるグエルチョッティです)BB下にタイヤから離れた泥が溜まり、進まない...
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(Photo by 岡元さん)

毎周回バイク交換。だけども泥は、離れない...(かぶとりじいさん風....)
もう、走るのを諦めて、ランニングが多くなる...。

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(Photo by 有岡さん)

トップは遥か先。泥詰まりを理由にリタイヤする選手も出るほど。
走るところと担ぐところにメリハリをつけ、後半はできる限りリズムよく走ることを考えて走った。
全日本選手権でこんなにもランニングをするとは...これもシクロクロスなのだと言い聞かせる。
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(Photo by 辻啓さん)

もうひたすらに走り切って、出し切って、7位フィニッシュ。

キーポイントであったタイヤチョイスだが、この泥のコンディションでは普通「マッドタイヤ」をチョイスするのがセオリーだと思っていた。
ただ、速い人達の話を聞くと、逆にスリック系の溝がないタイヤで走っていた。

「泥=マッドタイヤを使う」

というような私の中の固定概念は、この全日本選手権で一気に吹き飛ぶこととなったのだった。
もっとコースの性質を考えて、機材を選ばなければならないと感じさせた全日本選手権であった。

そして、「サポートしてくださる方々無しには出来ない」と再認識。選手よりも大変だったのではなかろうか...
はるばる私のために来てくださった皆様には本当に感謝感謝です。ありがとうございましたm(_ _)m